こんにちは。県境は両方の山。ただのです。
大室山。標高1587m。神奈川県から見ると3番目の高さの山です。高い山ですね~。神奈川県にあり、日本百名山の丹沢山より標高は高いです。大室山は“関東百名山”に登録されていますが、“山梨百名山”にも登録されています。そう。大室山は神奈川県でもあり、山梨県でもあるのです。県境の山です。登る時の気分でどちらかの県を好きに選んでください。今日は神奈川!と思ったけどおやつで信玄餅持ってきたから山梨にしよ!とかでその日登る県を決めるのです。山は登るときで表情を変えるものです。自分で山の表情の一部を選択できると思うとなんだか嬉しいですね。自然の力は人間ではどうにもなりませんが、人間が決めたらルールの中では自由に楽しめるのです。楽しみ方を考えながら登るのも登山を楽しむ一つだと考えます。
登山ルート
登山順序
- 加入道山登山口駐車場(休憩所まで約30分)
- 休憩所(加入道山まで約1時間10分)
- 加入道山(大室山まで約1時間15分)
- 大室山
今回のルートは山を一つ越えていきます。縦走です。縦走すると登山者という感じがしてかっこよいですよね。そう思いうのはまだ私が初心者だからでしょう。稜線にでた!と感じる瞬間も好きです。これは今後登山をしてレベルが上がっても思うと感じます。話がそれました。登山ルートの話に戻ります。今回のポイントは4箇所です。”道が辛いのは休憩所から加入道山”となります。道の整備が少なく、傾斜もきつい場所、道が細い場所、道が分かり辛い場所が多々あります。まだ登山を始めたばかりの方は一人ではいかないほうが良いかと思います。周りに登山経験が豊富の方がいれば一緒に行った方が良いでしょう。周りに登山経験が豊富の人がいない場合は、登り易い他の山を登り、経験を積んでから登ることをお勧めします。後者が私のパターンです。神奈川県で登り易い山は仏果山とかお勧めです。
日帰り登山難易度(4月~)
★★★☆☆
難易度一覧
- ★☆☆☆☆:初心者でも大丈夫。
- ★★☆☆☆:基本的な登山知識、道具を持っている。
- ★★★☆☆:日帰り登山を何度もしている。
- ★★★★☆:鎖場の経験がある。雪山の経験がある。
- ★★★★★:登る事はお勧めしない。
※登山難易度は登る時期により変わります。
装備(4月~)
服装
- 長袖Tシャツ(速乾)※1
- ジャージ素材の上着(速乾)※1
- ストレッチパンツ(長ズボン)(速乾)※2
- 登山靴下(速乾)※1
- トレッキングシューズ(ミドルカット)(ゴアテックス)※3
- キャップ(ゴアテックス)※3
- サングラス(眼鏡機能込み調光レンズ)※4
※1 速乾
汗を素早く乾かしてくれる機能です。登山ではかなりの汗をかきます。速乾機能があるないで不快感が全く違います。
※2 ストレッチ
柔軟性がある素材です。登山では登る場所によっては足を高く上げる必要があります。硬い生地のジーパンなどで行くと登るのに苦労します。
※3 ゴアテックス
水を弾いてくれる生地でできている物になります。登山は道だったり突然の雨だったりで水に濡れる場面がでてきます。その際にそのまま濡れると良いことはありません。濡れると困る箇所には適用したい素材となります。
※4 調光レンズ
紫外線の強さによりレンズの色が変化する機能です。例でいうと紫外線が弱いとレンズは透明で普通の眼鏡、強いとレンズは黒となりサングラスと同等となります。目が悪い方でもレンズに度を入れれば眼鏡 + サングラスを一個で補えます。
持ち物
- リュック30L
- ストック(ゴムキャップ取り外し可)
- レインウェア
- ダウンベスト(UNIQLOウルトラライトダウンなど)
- 手袋(防寒用)
- トイレットペーパー(1ロール)
- 懐中電灯(ヘッドライトでも可)
- ゴミ袋(コンビニレジ袋などで可)
- ウェットティッシュ
- 非常食(カトリーメイトなど)
- 非常水(ペットボトル500ml分)
- 昼食(私はおにぎり2個)
- 水1.5L(人により増減、最低欲しい量)
- おやつ(お好きな物をどうぞ)
- クマよけの鈴(使わなかったらリュックの中へ)
- スマホ(山と高原地図がダウンロードされているとなおよい)
- タオル(主に汗拭き用)
- ジップロック(山のトイレは使用した紙を持ち帰る場所あり)
“青色の字”は必ず持って行った方が良いものです。”橙色の字”はなくても良いですがあれば安心です。“橙色の字”は私が実際に登って持って行った方がよいかと感じた物も含まれます。“大室山は頂上にトイレはありません。”登る際は事前に用を済ませてから行きましょう。我慢ができず、山の中で用を足す時はゴミは必ず持ち帰りましょう。
駐車場
駐車場はかなりの台数を止めることができます。20台以上は止められるかと思います。ありがたいです。山の駐車場は少なく止められない時も多々あります。多く止められる場所はその可能性が低くなるので嬉しいです。駐車場の近くには“道志の湯”という名の温泉があります。山登りが終わった後によっても良いですね。私は一人なので温泉に入ったら寝てしまう気がしたので止めました。温泉の詳細ついては公式HPをご確認ください。登山で重要な事ですが、“温泉の近くに公衆トイレがある”ので、山に登る際は事前によってから行く事をお勧めします。駐車場の近くには川が流れているのでドライブで行くのも良いかと思います。癒されますよ。
登山口
駐車場から登りの道へ進むと数分で登山口に到着します。登山口はとても分かりやすいので見落とすことはないでしょう。入口には“ゴミ袋、携帯灰皿の提供”があります。山への配慮が素晴らしいですね。登山道には多くはないですがゴミが落ちている事があります。事前に注意喚起にもなっているでしょう。食べ物の包み紙などはポケットから故意ではないですが落ちてしまうこともあるでしょう。タバコの吸い殻が落ちている際は故意の可能性が高いと考えます。吸い殻を落としやすい場所にしまうことはないでしょう。自分で出したゴミ一つ持って帰れないのであれば自然と触れ合う資格はないと私は考えます。タバコが吸えるのであれば20歳は超えもう大人の方でしょう。故意で捨てているのであれば悲しいお話です。
ポイント
休憩所
休憩所は大きいので見落とすことはありません。大きな場所なのでゆっくりと休憩してください。ここから先の道は険しい道が多々あります。ここまでで道が分かりにくい場所は、フェンスの中に入っていく場所があります。その入口が分かりにくかったです。入口どこ?と私はかなり探しました。気が付いたらすぐにわかりますが、気が付かないとさっぱりわかりません。画像のように“木製の台がある場所があります。その横のフェンスを開閉”して入ります。フェンスは開閉用に金具がついてるわけではなく、ただのフェンスが開閉するだけです。いつか金属疲労で折れそうな仕組みでした。壊さないように丁寧に開閉しましょう。
加入道山
加入道山までの道は辛い箇所が多々ありました。道標は画像で表示している道標までなかったと思います。道標に着く前にロープが張ってある場所が多々あります。ロープはそこまで太くなかったので、道標用のロープだと思いますが、“ロープがある場所は傾斜がきつい場所や歩き難場所ばかりです。”ロープが張ってある場所は気を付けましょう。道標まで到着すると木製階段などで道が整備されてくるので歩きやすくなります。加入道山の頂上は休憩場所が数個あります。あと避難小屋もあります。ここまでの道で疲れてしまったら、ここでゆっくり休んでから下山も良いでしょう。休憩のお供である景色は…良くなかったです。残念。加入道山から大室山まで行く道は景色が良い場所があります。
大室山
大室山の頂上まで行く道は稜線なので景色が良いです。歩いていて楽しかったです。道は整備されている箇所が多いので歩きやすいです。凄く長い木道も設置されていて木道を設置していただいた方々のありがたさを長く感じられます。神奈川から見ると一番長い木道かもしれません。楽しい道を歩き頂上へ行くとそこには2県双方の標柱が建てられています。神奈川県側ではよく見る標高が記載された標柱。山梨県側では山梨百名山と記載がある標柱が建てられています。県境なのでちょっと歩くと神奈川県と山梨県を超えることができます。秒で県を超える人になれます。私がひっそりと楽しんでいたのは言うまでもありません。頂上は木に囲まれているので景色は楽しめません。休憩する場所も設置されていません。休憩できる場所は頂上に着く5分ほど手前に設置されています。大室山は頂上からの景色を楽しむのではなく、頂上まで行く過程を楽しむ山でした。整備されている木製階段はアイゼンの跡があったので冬でも楽しめる山なのかもしれません。私が登ったのは4月でしたが、別の季節にも登ってみたいなと感じます。