釣行記
夕マズメの時間に鶴見川河口に行く。空はまだ明るい。明るい時間に釣りをしていると有意義な時間を過ごしている気持ちになる。
明るい時間に来たのでまだ釣り人はいない。ポイントは選び放題。嬉しい。いつも大人気の橋の下を陣取る。まだ明るいので橋の下は攻めずに少し上流側を攻める。ここは橋の下に魚が集まるが、少し上流の方もボイルしているような時がある。
ゆるーく釣りを始めるとボラが跳ねる。久々に見た。寒い時期はボラもぱったりといなくなっていた。ボラが跳ねているということは河川に海の魚が入ってきている印なのかもしれない。
明るいうちは普段あまりできないルアーの動きの確認などに時間を費やす。明るいとよく見えるので違った発見がある。あとキャストの練習。最近あまり釣りをしていないからかキャストが下手になっていた。まっすぐ飛ばん。右にずれる。竿を振るときに軸がずれているだけだが補正が中々できない。最近太ってきたからだろうか。とか言い訳を考える。
釣りの腕上達のために時間を使っていると段々と日が落ちてきて良い感じの暗さになってきた。橋の下から”バフッ”、”バシャ”と生命感がある音が鳴り響く。時間が来たようだ。
まずは明暗部から少し離れた場所を探る。表層から探りたいのでAREA10(Fミノー)で捜索を開始する。今日は日が落ちる時間と干潮の時間が同じぐらいなのでまだ流れは緩い。
リールをルアーがしっかり動く速度で巻く。流れが強くないので、流れでのアクションが期待できないからだ。
明暗部に近づくように少しずつ探りを入れていると段々と流れが出てきた。橋の下も何やら賑やか。魚はいるみたいだ。シーバスであることを期待。しばらく同じように攻めていると”コッ”と当たりのような反応がある。雨が降った翌日なのでゴミである可能性もあるが期待はできる。
流れが出てきたのでリールを巻く速度を少し速度を緩める。明暗部から若干アップに投げて流しながら明るい場所と暗い場所の境目をルアーがうまく沿うように巻く。
ヒット!
”ガツン!”と当たりと共に竿がしなる!よっしゃ!ギュンギュンリールを巻くと水面で元気よくエラ洗い!シーバスだ!けど小さい!リールを巻く速度を緩めずそのままの勢いで抜き上げる!
34cmのセイゴだ。前回のクロダイより小さいが、今年初のシーバスとなるので嬉しい。元気に育ってまた遊んでおくれ。即リリースして次を狙う。
小さいサイズがいるときは数釣りできるイメージがある。同じように明暗部にAREA10(Fミノー)を投げて同じ速度で巻く。”だが同じ釣り方ではもう反応はしなかった”。渋い。さすが鶴見川。
それからルアーを変えながら探るが、”コッ”と当たりのような感覚はあるがヒットしない。ルアーをどついているだけで口を開けていないのかもしれない。レンジがずれているかルアーが美味しそうに見えていないのだろう。まだ表層に生命反応があるので、表層を探れる空海120Slim(Fミノー)に変更する。
ローリング系アクションなので最初に釣れたAREA10と同系統アクションでサイズアップとなる。アクションはAREA10より大人しいが、サイズが大きい分、存在感が増えるのとシルエットが細いので良い気がした。今時期はシルエットが細いルアーが良いと聞く。
明暗部より若干アップに投げる。表層付近を攻めたいのでロッドは水平より少し下でリールの巻速度はラインのたるみを取るイメージ。ドリフトはフケを取るイメージというが、今はたるみを取るイメージが流れの速度的に良いと判断した。
”コッコココッ”
ヒット!
水面に魚が元気よく飛び出る!狙った通り表層にいたみたいだ!”バシャシャシャシャッ”!シーバスだ!サイズは今回も大きくないのでリールをギュンギュン巻き勢いよく抜き上げる!
43cmのセイゴだ。何やら尾びれ付近がボロボロだ。調べたところ魚の病気で”尾ぐされ病”という名前のまんまの病気があるらしい。このセイゴが病気なのかは定かではないが尾がボロボロでよくない状態なのは間違いない。これ以上弱らせるとよくないので即リリース。遊んでくれてありがとう。ルアーに食いつく元気があるならまだ大丈夫だ。大きくなるんだぞ。
今日は”ローリングアクションが強い日”なのかもしれない。ブリブリ動くウォブリングアクションだと反応はなかったがローリング系だと当たりのような感覚はいくつかあった。こうして魚が反応しやすいルアーを探すのがシーバスフィッシングの魅力でもある。
表層が静かになったので少し魚が下に下がったと考え、私のお気に入りルアー、X-80SW(Sミノー)に交換して中層を探る作戦にする。
このルアーはブリブリよく動く。どちらかというとウォブリング系だ。今日反応が取りやすいアクションでないが、X-80SWならなんとかしてくれる。私からの信頼は厚いのだ。過去にもよく魚が釣れている。勝手に師匠と思っているプロアングラー、村岡昌憲氏が開発に携わったのが関係しているのか本当によく釣れる。村岡昌憲氏は論理的思考でシーバスフィッシングについて解説している動画も出してくれるので色々と学ばせてもらえる。ありがたい。
X-80SWはいつもジャーキング主体で使っているルアーだが、ドリフト主体で使ってみる。流れも結構出てきているので、ゆっくり巻くとルアーがすぐに下流まで流れてしまう。明暗部のヒット範囲は狭いと思うので、下流に流れすぎる前にルアーを回収する。
狙ったところにキャストして狙った範囲のみ集中する。今の私はスナイパーだ。リールの巻きでいうと10回転ぐらいが勝負範囲だと感じる。早く勝負がつくのは嫌いではない。楽しくなってきた。
勝負範囲を過ぎたので若干早巻きでリールを巻く。あと少しで回収まで来た刹那。”ガッ”。”グンッ”と当たりと共に竿がしなる。よっしゃ!っと思ったが”速攻バレる”。ちくしょう。回収間際で来たか。”勝負範囲とは”。まだまだ釣りが下手だと実感する。
それから流れはあるが水から生命感がなくなった。待っていればまた生命感が出てくるかもしれないが、移動するか、帰宅するかを悩み始める。だがここは釣り人。下流へ向かってラン&ガンして飽きたら帰ろうという結論になる。
下流へ向かって歩きながら、壁際を探りながら気になる水のヨレがあったら投げてみる。とことこ歩くと私的に壁際の信頼が厚いポイントに到着する。過去に何度か壁際で魚を釣っている場所だ。ここは丁寧に探りたい。
壁際にX-80SWを投げ”チョンッチョチョンッ”とトゥイッチを入れる。誰かに教わるわけでもなく自然発生した私のリズム。
ヒット!!
”ジッジッ”。少しだがドラグが出る!引きから今日一番のサイズだと確信する!鶴見川の壁際は足場より手前に下の方はえぐれているので、壁でザリザリラインブレイクされないように若干パワーファイトで寄せつつ自分も魚に向かって歩く。倍速で魚と距離が詰まるはず。詰めながら魚体を確認すると思ったほど大きくないので距離が詰まったところで抜き上げる。
43cmのセイゴだ。一回前に釣った魚と同一サイズがこの子は尾びれがしっかりあり、元気いっぱいだった。釣り上げてからもバタバタ暴れていた。即リリース。大きく育ったら期待できる。元気でな。今日はセイゴの日みたいだ。
下流方面に向かって歩き、同じように探ったが反応は取れなかった。時合が終わったのかはわからない。なんだかんだ3時間釣りをした。久々にシーバスは釣れたので満足だ。家に帰り、今日を思い返しながら酒を飲もう。
本日の記録
釣行場所
鶴見川下流
釣行時間
18:00〜21:00
潮
大潮
釣れた魚
19:03 セイゴ 34cm AREA10 明暗部 ドリフト しっかり動く巻き速度
20:20 セイゴ 43cm 空海120Slim 明暗部 ドリフト 糸のたるみを取る巻速度
21:01 セイゴ 43cm X-80SW 壁際 トゥイッチ チョンチョッチョンリズム
2022年シーバス累計釣果:3匹
ロッド
DAIWA-LABRAX-86ML-7-35g-PE-0.6-1.5
リール
DAIWA-セルテート-4000-CXH-PE1.5-200m
ライン
エックスブレイド-アップグレード-X8-1-22lb-200m
リーダー
VARIVAS-SHOCK-READER-16LB-scaled
スナップ
がまかつ_音速ラウンドナップ-S-40lb
ルアー
GAEA-AREA10-100mm-9g-コンスタンギーゴ(ヒット)
Megabass-空海SLIM120F-122mm-12g-GG-KIN-BORA(ヒット)
Megabass-X-80-SW-80.5mm-10.5g-GG-RAINBOW(ヒット)
SHIMANO-サイレントアサシン-80mm-10g-S-キョウリンPC
DUO-Bay-RUF-MANIC-95mm-8g-青イソメ
Megabass-X-80-SW-LBO-82mm-12g-GG-GHOST-LEMON
TACKLE-HOUSE-ROLLING-BAIT-77mm-15g-パールホワイトレッドベリー.
Megabass-GENMA85S-85mm-13g-GP-TROPCAL-IWASHI
DAIWA-HISOKA120F-120mm-10g-アデル不夜城
Blue-Blue-JOLTY-4インチ-15g-グローホワイト/アカキン
ima-sasuke-ss-95-95mm-10g-S-ライムスタークリア