釣行記
夜にいつもの河川河口に行く。干潮から満潮になる時間だ。流れは上流方向へ向かっていると考えていた。現地に着くと「流れはほぼなかった。」まだ潮どまりの時間ではないので予想外だ。一体何が起きているのか?理由はわからないがまずは釣りを始める。
水面は流れがないからか河川一面を埋めるように「イナッコの群れが」がいたるところにいた。ルアーを投げて巻いてくると「コツコツ」とイナッコ達に当たっている感覚がロッドに伝わる。大量のベイトがいるのだ。「釣れる日なのではないか?」と期待で胸がいっぱいになる。フィッシュイーター(捕食者)と呼ばれるシーバスがこのチャンスを逃すはずがないだろうと考える。どこに投げてもイナッコの群れがいるので移動しながらシーバスを捜索する事にする。
潮が悪いからか釣り人も少なく、橋の下の明暗部には誰もいなかった。「大量のイナッコの群れ」、「橋の下の明暗部」良い条件が揃ってきた。あとは流れがあれば釣れる条件は揃ったのではないかと考え始める。潮汐時間を確認するとあと2時間は潮が満潮で動く予定だが流れは感じられない。流れを利用した釣法はできないので、明暗部の横を手前からルアーを泳がした。奥の方まで試すが反応があるのはイナッコに当たる感触のみだ。
ルアーが悪いのか?と考えあらゆるルアーを試す。反応はない。「これだけ大量のベイトがいてシーバスがいないわけがない!」謎の固定概念にとらわれキャストを続ける。すると次第に「河口に向かって流れが出て来た。」河口に向かって流れが出る時は満潮から干潮になる時だ。なぜ満潮の時間に河口へ流れるのか?干潮になる時間まで、まだ2時間半はある。だが確かに流れがある。今までまっすぐ投げたルアーはまっすぐ帰ってきたが、今は河口から帰ってくる。
理由はわからないがチャンスだと思いやる気が出てくる。明暗部をドリフトを利用しながらルアーを通す。手前から丁寧に探ってみたがこれまた反応はない。今まで私が探って来た場所だ。そもそもシーバスがいないのでは?と次第に考え始める。釣れない理由も気になるが、満潮の時間に河口に流れができている方のが気になる。
潮汐の時刻は目安なので場所により時差があるという事は知っていた。河川は河口から水が入ってくるので、時間が遅れて潮汐による水位の変動、流れの変化があるのは理解ができる。だが流れの逆転はなぜなのか?水位は増えるはずなのに増える方向に流れができていないのはなぜなのか?私は気になり調べると興味深いサイトがあった「フジクリーン工業さんの汽水域の話」だ。学校の勉強を真面目にしていれば当たり前の話なのだろうと思うが、不真面目に勉強していた私は調べるまで「比重の違い」がわからなかった。
100%海水であれば河川における干潮、満潮で流れの向きは潮汐通りなのだろう。だが淡水が含まれる河川の場合、「海水と淡水が完全にまじりあうまでは層ができる」ようなのだ。しかも中々混ざらないとの事だ。淡水のが軽いので水面で見られる流れの層は淡水が作り、海水は底からジワリ、ジワリと水位を上げていたのだろう。この日は干満差が小さかったのでこのような現象が発生していたのだと考える。海水に押されて河川の奥まで行って帰って来た淡水が河口方面の流れを作っていたのではないかと思わる。以前上流の方へポイントを捜索していた時も流れが逆転していた事があった。
表層系ルアーばかり利用していたが、このような日はシーバスは底に沈んでいるのかもしれない。また一つシーバスに近づけた気がする。ボウズで家に帰った後に得られた知識だ。
本日の記録
釣行場所
河川河口
潮は干潮から満潮に向かう途中。晴れ。風はほぼなし。
釣行時間
20:30~23:30
潮
小潮
釣れた魚
0匹
2021年累計釣果:1匹
ボウズ連続日数:7日
ロッド
DAIWA シーバスハンターX 96ft ML 7-35g PE#0.8-1.5
リール
DAIWA レグザ 4000 CXH PE#1 200m
ライン
エックスブレイド アップグレード X8 #1 22lb 200m
リーダー
DAIWA-紅牙リーダーEXⅡタイプF-3-12lb
スナップ
DAIWA-D-Snap-Sサイズ-30lb
ルアー
ima-komomo-125F-ボラ
ima Lipper 90 90mm 12g サイトキャンディー
SHIMANO-サイレントアサシン-80mm-10g-S-キョウリンPC.
ima-sasuke-ss-95-95mm-10g-S-ライムスタークリア
SHIMANO-サイレントアサシン-99mm-17g-S-マットチャート
DAIWA-スイッチヒッター-65mm-13.4g-S-不夜城
COREMAN-PH-03-POWERHEAD-MINI-5g
COREMAN-CA-01-アルカリ-3.3inch-ケイムラパール
2021年ロストルアー数:6個