【シーバス釣行記】2021年7月31日河川下流。ここから先は汽水域。

釣行記

 釣りに行く前は釣り場の天気潮位を調べていきましょう。

 いつも行く河川の河口は釣れないので、ポイントの新規開拓をしてみようと考える。行った事がない上流の方へ夕まずめの時間帯に行く事にした。河口からは約7kmの場所だ。着いた場所は河川と遊歩道の距離が近く、ランニングしている人をよく見かける場所だった。辺りに釣り人が確認できなかったので竿を出すのに少しためらったが、釣り禁止の注意書きがないことを確認して竿を出す。

 釣りの準備が終わり、まずは99mmのシンキングミノーで広範囲に探ってみる事にした。数回投げたが反応はなかった。近くには橋があり、橋の下に行ってみる事にする。橋の下には先行者がいて、餌を使った投げ釣りをしている人が数名いた。私がいつも釣りをしている河口部で餌釣りをしている人はほとんど見ない。「この辺りからルアー釣りと餌釣りの境目になっているのかもしれない?」と考え更に先へ進んでみる。

 先には河川の分かれ目があり、流れの違いがある場所は流れの先にシーバスが待ち構えている可能性がある事を思い出した。流れの先を探ろうとしたが、地形が水まで触れるところまで斜めに下がっている地形で、足場が良いところから水まで横方向で約3mある距離だった。私は使っている竿は約2.7mなのでキャストしてからルアーを回収するところでルアーを地面に若干擦る事になる。

 「ここでは釣りがしにくいな」と思いながら数回投げたが、やはり釣りがしにくいと感じ、先のポイントに進む事にした。先へ進むと橋があり、明暗部ができていた、地形は先ほどと同じ地形でルアー釣りはしにくい地形だ。だが岸際では小魚水面を跳ねている。「期待ができる。」と感じ、やりにくさを感じながら釣りをする。

 しばらく釣りをしながら辺りを見ていると、「遊んでいる子供達が沢山いる事に気が付く。」夏の夜だったので花火をしたり、音楽を大音量で流したりと自由に子供達が遊んでいる場所だった。「夏だね~」と思う反面。「ここは釣り人の場所ではなく、元気に遊ぶ子供達の場所なのかもしれない?」と感じる。釣り人は餌釣りの人しか確認できていない事もあり、この辺りでルアー釣りは他の人の糸に引っかける可能性が高いと感じた。「ルアー釣りは河口に近い場所でやった方がよい。」と感じ河口方面へ戻る事にした。トラブルを避ける為にも住み分けは大切だ。

 河口方面へ戻る途中に河川を見ていると何もないオープンエリアだが水面に流れの変化があることに気が付く。水面の変化は不規則なので魚が群れで泳いでいるのだろう。群れでいる魚がシーバスの捕食対象の場合、近くにシーバスがいる可能性が高いと思いルアーを投げる。99mmのシンキングミノーをただ巻き1周1.5秒から2秒ほどで竿を中段に構えながら巻く。表層~中層を探る気持ちでルアーを動かす。

 同じアクションで投げる方向を変えながら数回投げたその時…

 「ズシン。」

 竿に重さが乗る。ロッドを引くがびくとも動かない。「表層~中層にルアーを通していたはずなのに根掛かり?」丸太でも引っかかったかと思いかなり強めに竿を引くとわずかだが動いている感覚があった。「良かった。これでルアーをロストせずに済みそうだ。」…

 「ジリリリリリリリリリリッ!!」

 もの凄い勢いでドラグが出ていく!魚だった!!竿がバットから曲がる!これはかなりの大物だ!私は即座に戦闘態勢でロッドを操作するが、ドラグが鳴りやまない!「なんてパワーだ!」

 辺りに街灯はなく暗い場所の中、ドラグの音だけが響き渡る。魚種はまだわからない。「このままドラグが出続けたら変なところに糸が絡むかもしれない」と考え、竿とラインがまだ耐えられるだろうと思う場所までドラグを締めることにした。

 「ジリリッ…ジリリリッ…」

 ドラグの出方が少しだけ穏やかになった。あとは魚の体力を奪うのみだと魚が走る方向とは逆に竿を引くと

 「バシャシャシャシャシャ!!」

 暗いので魚種は確認できなかったが水面の音から「エラ洗い!!シーバスだ!」と判断する。「シーバスでこの重さ、引きの強さ、80cm以上あるに違いない!」初めてのランカーに出会えるかもしれないとロッド操作に力が入る。だが一行に近寄ってこない。パワフルな引きでドラグ音と共に糸が放出されていく。「絶対に逃がさない!」と全身全霊を掛けて魚と戦う。この瞬間があるから釣りは楽しい。

 それから何度も糸を出され、幾度かのエラ洗いを回避してようやく魚が落ち着いてきた。10分以上は戦っただろうか。ようやくランディングだ。魚を岸際まで近づけてヘッドライトで照らした水面を見る。私は衝撃の事実を目の当たりにしたのだった。

 「そこにいたのは鯉(コイ)だった。」

 まるまる太った鯉がスレ掛かりで掛かっていたのだ。5kg以上は確実にあるだろう。ルアーは尾の付近に掛かっていた。私が竿を引き水面に出すと尾が出る形だ。私が「エラ洗い」だと思っていたのは「ヒレ洗い」だったのだ。魚種を確認した瞬間に戦いの疲れもあり、一気にテンションが下がる。引っかかってる方向と逆が頭なので「網に入れにくいな~」とボーッとしながらランディング作業をしていたらルアーだけ網に引っかかる。めんどくさいことになった。どう引き上げようかとタモを操作していたら、ラインが緩んだ瞬間に自然と針が外れて鯉は河川に帰っていった。0秒リリースだ。よいファイトをありがとう。おかげで「現在のラインシステムで大物を掛けても問題ない」という事が分かった。

 鯉は昔釣をしていた頃かなりの数を釣った事がある。近くにある川で水面にルアーを投げれば鯉が餌だと思って食いついてくる入れ食いスポットがあった。その時の散々釣った印象は、一瞬だけ引くがあとはただ重いだけの魚。駆け引きもなく釣って楽しい魚ではなかった。今回でイメージはかなり変わった。スレ掛かりだったのもあるがあんなにパワフルな魚だったとは。海水と淡水がまじりあう場所の事を「汽水域」というらしいが、この辺りで育った鯉は大きくなるとの情報もある。実際に私が引っかけた鯉は私が昔釣っていた鯉の2倍は体高があった。今私が釣りをしている場所が「汽水域」に当たる場所なのだろう。

 普段釣りをしている河口部で鯉を目撃する事はないので、今いる河口から約7km離れている場所から塩分濃度が緩やかになり鯉も生息できるようになるのだろう。河川の流れもまだ満潮の時間だったが、河口へ向かって流れていた。河口であれば満潮の時は上流へ向かって流れていくのでこの場所は流れが逆転している。淡水に押される勢いのが強くなっている場所なのだと考える。この辺りから淡水系の魚が増えていくのかもしれない。釣りをしている人が餌釣りばかりだったのは狙う魚種が違ったからだろう。シーバス狙いの私は積極的に狙いに来なくてよいポイントかもしれないと感じる。

本日の記録

釣行場所

河川下流

潮は干潮から満潮に向かう途中。晴れ。風はほぼなし。

釣行時間

19:00~22:00

小潮

釣れた魚

0.5匹

 河川下流 21:30 99mmシンキングミノーただ巻き1周1.5~2秒 竿は中段構え 鯉のスレ掛かり

2021年累計釣果:1匹

ボウズ連続日数:6日 ※スレ掛かりなのでカウントアップ

ロッド

DAIWA シーバスハンターX 96ft ML 7-35g PE#0.8-1.5

リール

DAIWA レグザ 4000 CXH PE#1 200m

ライン

エックスブレイド アップグレード X8 #1 22lb 200m

リーダー

DAIWA-紅牙リーダーEXⅡタイプF-3-12lb

スナップ

DAIWA-D-Snap-Sサイズ-30lb

ルアー

SHIMANO-サイレントアサシン-99mm-17g-S-マットチャート

2021年ロストルアー数:6個

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