こんにちは。沢があり、鎖場もある。これは!!只野です。
鍋割山。標高1272.7mありそこそこ高い山です。鍋割山は登山を楽しむのももちろんですが、結構な方が頂上山荘で食べられる“鍋焼きうどん”を食べる事を目的で行く方も多いのではないでしょうか?登山は持っていける食料に限りがあると考えます。歩いてる時間が長いので持っていく最中に材料が痛む可能性。材料や調理道具で重量増加で歩く負担。と頂上で美味しい食事を取ろうと思うとそれなりの苦労があります。なので美味しいご飯を食べるのは大変なのです。これらの苦労をなくして登山者が登るだけで美味しいご飯を食べるようにしてくれているのが頂上山荘となります。頂上山荘で提供できる食事数には限りがると思うので、頂上山荘の鍋焼きうどんがあることを考慮するとご飯にありつけない可能性があります。私的には食べられたらラッキーぐらいで考えた方が良いとも思います。頂上の山荘の詳しい情報はHPを確認してください。
ご飯について熱く語りましたが、今回は頂上で食べれれる鍋焼きうどんを食べたかったわけではありません。“歩きたい道があった”のです。登山地図を見ている方ならご存じだと思いますが、鍋割山に行く道はいくつかあります。二保から登る道。寄バス停から登る道。“寄大橋から登る道”。鍋割山だけに行く道で大きく分けると3ルートあり、この中で“寄大橋から登る道”は“危険マークが沢山”ある道となります。地図上の危険マークは主に“鎖場”が多いです。地図を見るとやけに危険マークがついているのです。神奈川県にある山でそこまで危ない道があるのか?と気になりだす私がいました。これは登山に慣れてきてしまっている証拠かもありません。見たことない道を見たくなってしまうのです。物事は慣れ始めが危ないと言います。ですが好奇心には勝てません。行ってみて無理なら帰れば良いかと行く事を決意するのでした。
登山ルート
登山順序
- 寄大橋(寄沢まで約20分)
- 寄沢(コシバ沢分岐まで約50分)
- コシバ沢分岐(雨山峠まで約35分)
- 雨山峠(鍋割山まで約1時間10分)
- 鍋割山
上記の5ポイントを基準に歩きます。道が分かりにくい箇所は“2.寄沢”の道で、道が危ないのが“4.雨山峠~5.鍋割山”の間となります。沢沿いの道も危ないと言えば危ないですが、水深が低いので最悪水に落ちても大丈夫です。流れが強い場所だけを避けましょう。沢沿いは標識が小まめに立っていますが、反対側とかに立っているので沢を横断する事になります。登山感覚だと沢を横断が頭から抜けているので先をよく見て歩く必要あります。標識は丁寧に“対岸へ渡る”と指示が書いてあったりするの先をよく見てさえいれば次の“コシバ沢分岐”までたどり着けると思います。“この時点で不安になった”場合はこのルートで行く事をお勧めしません。先には“鎖場”があり、“ほぼ垂直で登るタイプ”が2箇所あります。登る距離は長くはありませんが、一瞬の油断で大けがにつながる可能性がある道となります。落ち着いて登れば問題なく登れる道でもありますが、恐怖は人の感覚を鈍らせます。行く際はお気をつけください。寄は他にも登る山が沢山あります。登山、景色を楽しみたい場合は高松山とかお勧めです。
日帰り登山難易度(3月~)
★★★★☆
難易度一覧
- ★☆☆☆☆:初心者でも大丈夫。
- ★★☆☆☆:基本的な登山知識、道具を持っている。
- ★★★☆☆:日帰り登山を何度もしている。
- ★★★★☆:鎖場の経験がある。雪山の経験がある。
- ★★★★★:登る事はお勧めしない。
※登山難易度は登る時期により変わります。
装備(3月~)
服装
- 長袖Tシャツ(速乾)※1
- ジャージ素材の上着(速乾)※1
- ストレッチパンツ(長ズボン)(速乾)※2
- 登山靴下(速乾)※1
- トレッキングシューズ(ミドルカット)(ゴアテックス)※3
- キャップ(ゴアテックス)※3
- サングラス(眼鏡機能込み調光レンズ)※4
※1 速乾
汗を素早く乾かしてくれる機能です。登山ではかなりの汗をかきます。速乾機能があるないで不快感が全く違います。
※2 ストレッチ
柔軟性がある素材です。登山では登る場所によっては足を高く上げる必要があります。硬い生地のジーパンなどで行くと登るのに苦労します。
※3 ゴアテックス
水を弾いてくれる生地でできている物になります。登山は道だったり突然の雨だったりで水に濡れる場面がでてきます。その際にそのまま濡れると良いことはありません。濡れると困る箇所には適用したい素材となります。
※4 調光レンズ
紫外線の強さによりレンズの色が変化する機能です。例でいうと紫外線が弱いとレンズは透明で普通の眼鏡、強いとレンズは黒となりサングラスと同等となります。目が悪い方でもレンズに度を入れれば眼鏡 + サングラスを一個で補えます。
持ち物
- リュック30L
- ストック(ゴムキャップ取り外し可)
- レインウェア
- ダウンベスト(UNIQLOウルトラライトダウンなど)
- 手袋(防寒用)
- トイレットペーパー(1ロール)
- 懐中電灯(ヘッドライトでも可)
- ゴミ袋(コンビニレジ袋などで可)
- ウェットティッシュ
- 非常食(カトリーメイトなど)
- 非常水(ペットボトル500ml分)
- 昼食(私はおにぎり2個)
- 水1.5L(人により増減、最低欲しい量)
- おやつ(お好きな物をどうぞ)
- クマよけの鈴(使わなかったらリュックの中へ)
- スマホ(山と高原地図がダウンロードされているとなおよい)
- タオル(主に汗拭き用)
- ジップロック(山のトイレは使用した紙を持ち帰る場所あり)
- 小銭(100円玉)×10枚ほど(主に山のトイレ用)
“青色の字”は必ず持って行った方が良いものです。橙色の字はなくても良いですがあれば安心です。“橙色の字”は私が実際に登って持って行った方がよいかと感じた物も含まれます。
駐車場
駐車場は”“寄大橋”周辺となります。正式に駐車場と記載されているわけでもないですが。駐停車禁止の標識がなく道も広いので車を止める事ができます。橋の手前、橋を超えた箇所各5台ほど止められそうでした。現在は工事車両の出入りがあるそうなので、“工事車両が通れなくなる”ような駐車はしないように気を付けましょう。路上駐車に当たりますので今一度、交通ルールを確認し適切な駐車を心掛けるようにします。
登山口
登山口は寄大橋の横にあります。寄大橋が目印となるので登山口を探すのに苦労する事はないでしょう。ゲートがあるので通ってよいのかと思うかもしれませんが、通行可能です。ゲートは主に車両侵入を防ぐために設置されています。登山口ではよくある光景です。登山口のすぐ横に標識が置いてあります。今回のルートは“雨山峠”を目指して最初に歩きます。登山口から雨山峠までは4.2kmあります。低い山なら頂上まで行けるような距離ですね。
分岐点
寄沢
登山口から20分ほどでいきなりハードな道を歩くことになります。“沢渡です。”沢渡装備ない!!っと思った方。安心してください。私も持っていませんでした。沢渡といっても沢の水深も浅く、沢の横幅も長くないので気を付けて歩けば水に濡れることなく横断する事ができます。気を付ける点は“流れが強い場所を横断しない”ようにすることです。誤って沢に落ちた際に流れだ強いと足を取られ大事につながる可能性があります。浅いからと言って油断せずに慎重に歩きます。あと“増水時は危険が増える”と思うので行かないほうが良いです。画像のように沢を横断する指示の標識が何か所か出てきます。普段見ない標識なのでなんだかわくわくしました。沢の辺りは道が分かりにくい場所がありますが、先を見れば次の標識が見える場所ばかりです。沢渡が終わり先へ進むと鎖場も登場してきます。経験値アップになる道でもありますが危険も多々出てくる道です。
コシバ沢分岐
雨山峠までの道を間違えることはなさそうですが一応分岐点です。危険と書かれていますが、コシバ沢方面も道としてあるんでしょう。今回は雨山峠ルートを見るために登っているのでコシバ沢方面は見送りです。標識の書き方からすると結構危なそうな道な気がします。この付近は“危険注意”が多々あります。道も細く画像のように鉄の橋だったりが掛かっている場所があります。鉄の橋は強度が不安に感じたので骨組みが入っている場所を歩くように心がけました。荒天時注意の看板もあります。歩いた感想としては荒天時はまず来たくない。と印象を受けました。足だけでは登れない道も出てきますので心して歩きます。
雨山峠
雨山峠は主に分岐点です。標識がしっかりしているので道を間違えることはほぼないでしょう。休憩用のベンチみたいなものも一つ置いてありました。鍋割山へは2kmです。結構登ったので、緩やかな道になるかと思いきやまだまだ厳しい道が続きます。ここから鍋割山へ行く道は難所が多々あるので休めるのであれば休んでから行った方が良いです。ここから先の道は主に土の道となります。今までが石や岩の道だったので若干歩きやすくなります。ですが油断大敵です。“両手じゃないと登れない鎖場が2箇所”あります。どちらも落ちたら危ないので鎖場に自信がない方はここで引き返すのも良いかもしれません。雨山峠にも危険の注意書きが置いてありました。掴む場所がしっかりあるタイプの鎖場なので、三点支持が分かる方なら問題なく登れる道です。
鍋割山
難所を乗り越え鍋割山へ到着です。神奈川の山あるあるなのですが、やけに道が整備されてきたら頂上は近いです。頂上付近は整備がしやすいんですかね?雨山峠を経由する道は沢もあり、鎖場もあり中々経験値が詰める道でした。登るのに3時間近く掛かっているので初心者にはお勧めできない道でもあります。私も初心者みたいなものですが、そこそこ色々な山を登って山に慣れてから来た方が良い道です。山に登っていればいづれは経験する事になる道たちでしょうが、正確な判断をするためには体力が必要となります。体力がある程度ついてきたら徐々に難易度を上げていく方法をお勧めします。